こんにちは♪店長佐久間です。

私たちが名古屋からIターンでこの地に引っ越してきて、かれこれ24年。

最初は夫婦2人でしたが、この地で子供が3人生まれ、長男は大学生になりました。

きっかけは、名古屋の生協で長野県阿智村(伍和地区)で畑を1年間貸してくれるという企画があり、申し込みをしました。

名古屋から車で2時間弱と近いため、日帰りでも苦にならず、野菜の作り方を教わりながら、楽しんで野菜を作っていました。

野菜つくりだけではなく、地区の公民館で、お豆腐を作ったりおそばを打ったり、暖かいおもてなしと阿智村の自然に

ぐいぐい引き込まれていきました。 



こんなところで住めたら幸せだろうなぁ~なんて思っていた矢先、隣村(旧浪合村、現在阿智村浪合)の

トンキラ農園というところににおいしいパン屋さんがあることを知り、何度か立ち寄りました。

2回ほど立ち寄ったでしょうか?

次に寄った時にはもう閉まっていて、なんと移転されていました。

大変残念に思い、地元の方と話をしていると「誰かここをやってくれる人を探している」とのこと。

何かとてもご縁を感じて、私たちがやりたい!と話をしたことを覚えています。

急な展開でとんとん拍子に引っ越す話も決まり、今までパンを焼いたことのない主人が、製粉会社で基礎を学び、

独学で天然酵母を勉強しました。

私たちの最初の移転場所トンキラ農園です。




上の写真は、15年ほど前です。

トンキラ農園の「工房ほだび」の店内です。店頭に並ぶパンの種類は今の半分くらいでした。

最初のころは失敗の連続で、とても売り物になるパンは焼けません。

それでも、天然酵母と根気よく付き合い、だんだんお客様も増えてきました。

そのうち子供が生まれ、おんぶしながらパンを販売していました。

当時から長いお付き合いのお客様は、いまだに「おんぶしていたボクは元気?」なんて聞かれます。

3人の子供も、自然いっぱいの環境で、パンとともに成長しました。

 

<2011年治部坂高原に移転>

 

さて、15年間お世話になったトンキラ農園から、同じ浪合地区内の治部坂高原に移転しました。

名前も改め「キッチンストーブ」となりました。

 治部坂高原は標高1200mある高原地帯で、遅い春はゴールデンウィーク頃から始まり、さくら、花桃など

一斉に花という花が咲き始めます。

夏は涼しく、名古屋市と比べると10度ほど低いです。

日差しは強いのですが、空気がカラッとしているので、木陰に入ればさらっとしています。

また、別荘や保養施設も多く1年で一番にぎわう季節となります。

秋は燃えるような紅葉が高原一帯広がり、美しい錦絵で楽しませてくれす。

紅葉が終わると、厳しい冬がやってきます。

毎年クリスマスごろにまとめて雪が降り、治部坂高原スキー場がオープンします。

このような素晴らしい環境に恵まれ、私たちのパンは焼きあがります。